医療・リハビリ

PT国試で点数が上がらない人向け【最短で200点以上を取る方法】

悩んでいる人
理学療法士国家試験で点数がなかなか伸びない。効率的に勉強して合格する方法を知りたい。

 

このような悩みを解決します。

 

本記事の信憑性

認定理学療法士。医歯薬模試全国1位、三輪模試全国4位。国家試験にも262点で合格しました。

 

理学療法士国家試験は範囲が広すぎて、勉強しても点数が伸びない、どこを勉強したらいいかわからない方もいると思います。

 

重要なことは、要点や出題のされ方を把握して、取るべきところで点数が取れるように勉強することです。

 

結論を言うと、出題されるところは大体6〜7割は決まっているので、そこを抑えればもう合格ラインです。

 

出題されないところを勉強しても、無駄な時間になりますからね。
しろくま

 

本記事では要点を抑えた最も効率がいい勉強方法と、最短で点数を伸ばして安心して受験できるやり方をご紹介します。

 

ではご紹介していきます。

 

短期間で点数が伸びる勉強方法

私が実際に最も効率がいいと感じた流れはこんな感じになります。

 

勉強の流れ

step
1
QB共通問題を1章ごとに解く

step
2
解説を確認してその章を解き直す(2周目)

step
1
次の章へ、同様に進めていく

step
4
共通が終わり次第、専門も同様に行う

step
5
共通問題から3周目を開始

 

QBとはクエスチョンバンクになります。

 

この流れが一番効率的に点数が伸ばせるのでオススメです。

 

さらに効率を上げるには章ごとに解くだけでなく、要点のみ深く勉強して抑えると、短期間でさらに点数アップが可能です。

 

点数が上がりやすい理由や抑えておくべき要点について、詳しくは後述します。

 

100点前後だった友人もこのやり方で2〜3ヶ月勉強し、200点で合格しました。
しろくま

 

どんなやり方なのかわかりにくいと思うので詳しく説明していきますね。

 

補足

試験中は周りの勉強が気になって、色々な参考書や問題集など、あれもこれも手を出して時間を無駄にしがちです。

 

これは断言できますが、QBと過去問に絞って正しく勉強すれば200点は絶対に取れます。

 

200点取れれば合格率はかなり高くなり、多少ミスしても不合格になることはほとんどないと言われています。

 

国試の達人や基礎問題集などは、200点以上を目指す人やQBは完璧、時間に余裕ができた人が行う程度で十分です。

 

短期間で効率よく点数が取りたい方は、下記の流れで進めましょう。

 

①QB共通問題を1章ごとに解く

まずはQBの共通問題を1章ごとに解いていきます。

 

解剖学、生理学など章ごとに分かれているので、解剖が終わったら生理に移るイメージです。
しろくま

 

1周目は間違いも多いですし、わからないとこばかりだと思うので、考え込まずスムーズに問題を解いていきましょう。

 

ここで時間をかけるともったいないです。

 

章ごとに問題を解きますが、覚えられない方は一回で章の全てを解かなくてもいいので、キリのいいところで②へ移りましょう。

 

それを繰り返して進めていきます。

 

②解説を確認して再度解き直す

問題を解いた後が重要です。

 

QBは解説が豊富なので、問題を解いたら解説でしっかり確認・理解しながら要点や内容を把握します。

 

解説で内容を理解できたら、解き初めた場所に戻って問題を解き直しましょう(2周目)

 

とりあえずまず1周解くという人もいますが、1周終わった頃には忘れてしまって効率が悪いです。

 

章ごとに2周すると、理解を深めて暗記のしやすさが大きくアップします。

 

一通り進めるより、章ごとに分けて2周ずつ行うと効率的である理由とメリットを説明していきます。

 

2周行う理由、メリット

2周行うべき理由としては、人間の記憶力に基づいた研究から考えるとわかりやすいです。

 

記憶の忘却曲線

  • 20分後:内容の40%を忘れる
  • 1時間後:内容の56%を忘れる
  • 1日後:内容の74%を忘れる
  • 1ヶ月後:内容の80%を忘れる

 

これは、人間の記憶力をまとめたエビングハウスの忘却曲線というものです。

 

結果をまとめると、人間は1時間で半分以上を忘れて、1ヶ月後には80%も忘れてしまうということです。

 

しろくま
1周した頃に80%も忘れていれば、せっかく頑張ってももったいないですよね。

 

覚える内容の理解を深めたり復讐をすると、この忘却曲線を緩める、つまり忘れにくくなって記憶を定着しやすくなると言われています。

 

適切なタイミングで復習すると、忘れやすい短期記憶から長期記憶に移行してくれます。

 

章ごとに確認して2周ずつ勉強する理由はこのためで、1時間後に忘れた56%の記憶を長期記憶として定着させやすくするためです。

 

オススメの復習タイミングとしては1日後、4日後、1週間後がいいと言われています。

 

章ごとに問題を進める時も復習のタイミングを意識して、一回に復習できる量で問題を解いていきましょう。

 

すると長期記憶に移行して、学校で解く過去問や予想問題、模試の理解度もアップします。

 

問題慣れしてさらに記憶を定着できるので、点数が伸びるだけでなく、その後も効率的に勉強できます。

 

 

さらに効率よく勉強するためには、2周目を解いた後、下記に当てはまる問題はQBにチェックをつけましょう。

 

  • 2周目でも間違えた
  • 覚え切れているか不安
  • 暗記が難しく自信がない
  • 直前に確認したい内容

 

2周目でも間違えたり自信がないということは、理解不足や苦手なところである可能性が高いです。

 

そこは苦手で間違えやすいところなので、試験直前や3周目にまとめて勉強するためにも、問題にチェックをつけておきましょう。

 

チェックをつけたところは、試験直前に最後確認します。

 

要点のまとめ

  • まず章ごとに問題を解く
  • 1周目は時間をかけすぎない
  • 解説を理解して再度解き直す
  • 間違いや自信がない場合はチェック

 

章ごとに2周終えたら、次の章へ進んで同様に勉強を進め、終わり次第次は専門問題を開始します。

 

2周すればQBの基礎項目が理解できるので、専門問題の理解を高めるための基礎固めになり、かなり点数アップも望めます。

 

 

 

③専門問題も同様に行う

クエバンの共通問題を1周解いた後は、同様の流れで応用問題を解いてみましょう。

 

ちなみに、QB専門分野の内容と、国試で出題された問題数の配分はこのような感じです。

 

専門の問題数配分

  • 生体力学:1〜2
  • 運動療法、物理療法:4〜5
  • 理学療法評価法、基礎理学療法:28
  • 内科疾患:13
  • 整形外科学:10
  • 中枢疾患、神経・筋障害、脊髄損傷:23
  • 小児科学(運動発達):6
  • 補装具療法:8
  • ADL・QOL:4
  • 理学療法概論、その他:3

 

当たり前ではありますが、評価学がかなり重要であることがわかります。

 

ROMは正しい角度と測定方法がAM、PMでそれぞれ実地問題が最低1問ずつ、1点問題も2〜3問は出題されます。

 

MMTも同様に、午前午後の実地で確実に出題されます。

 

どちらも嫌らしい引っ掛け問題が出題されやすいので、正しいやり方だけでなく、別法まで理解しておきましょう。

 

時間をかけてもこの2つは暗記するようにしましょう、取りこぼすと一気に3点減点されます。

 

また、それぞれ他の分野も実地問題として出題されやすいので、QBで要点を把握しておきましょう。

 

専門問題を参考書で勉強するのは手間なので、QBを解いて解説を確認し、それでも理解が足りない場合に参考書を利用します。

 

共通と同様の流れで3周もすれば、実地問題の要点に慣れるので、点数の大きなアップが可能です。

 

 

もう一点重要な分野

配点も大きくて重要なのに、難しいことから点数を取り損ねる人が多いのが中枢神経障害や神経・筋障害です。

 

実地でも最低3〜4問は出題されるため、間違えると10点以上の損をします。

 

疾患別の特徴がイラストでわかりやすく記載されているので、QBで疾患の特徴を理解しておきましょう。

 

色々な参考書を利用すると効率が悪くなりますが、「病気が見える:脳神経」はイラストが豊富でオススメです。
しろくま

 

QBよりもわかりやすく、2冊で特徴を勉強すると記憶が定着しやすく、勉強効率が良くなますよ。

 

 

 

④3周目を開始

共通問題、専門問題を一通り終えたら、また共通から解き直していきましょう。

 

このやり方で3周もすればだいぶ問題慣れして、要点や出題傾向の記憶が定着しているので、200点以上は取れます。

 

3周目の時間がないという方は、2周目でチェックをつけた、間違えやすくて苦手な内容をメインに行います。

 

3周目も終わったという方は、QBだけでなく他の問題集を解いてみるのもいいですね。

 

あとは、試験直前に間違えやすいところや暗記系を確認して試験に臨みます。

 

次に、出題されやすい要点と重要な分野を確認し、さらに効率的に上げて勉強をするための方法をご紹介します。

 

国試の出題数から、勉強すべき要点を把握して効率よく取り組む

 

QBの共通問題に記載されている章と、実際に国家試験で出題された過去問の問題数はこのような感じです。

 

QBの内容と問題数配分

  • 解剖学:20
  • 生理学:16
  • 運動学:12
  • 病理学、内科学:8
  • 人間発達学・小児科学:3
  • 神経医学:5
  • 臨床心理学、精神医学:17
  • 整形外科学:5
  • リハビリテーション概論、臨床医学総論:9
  • その他:5

 

QBでは出題される問題を章ごとにまとめてあり、問題数の配分を見ると勉強すべき要点がわかりますね。

 

特に解剖・運動・生理学は重要です。

 

280点のうち50〜60点はここから出題され、この3つは全ての勉強の基礎にもなります。

 

ここで最低7割取れないと試験ごとに点数が変動し、合格率が下がると言われています。
しろくま

 

基礎ができていないと、応用範囲を勉強しても理解しにくいので、実地問題に対応できません。

 

この3つだけは時間をかけてでも理解できるまで勉強し、QBの解説と出題内容を参考書も使用して要点を理解しましょう。

 

3つ以外の分野は?

参考書で調べると時間がかかるので、その他は基本参考書は利用しません。

 

問題がひねられることは少なく、出る内容もほぼ決まっているので、3つ以外はQBだけ理解していればまず問題ありません。

 

点数も8割程度は確保できます。

 

時間がない人は自分の得意不得意に合わせて、章ごとに力の入れ方を変えてみましょう。

 

例;小児科学などの点数配分が少ないところや、間違いが少ないところは確認程度で解き直さないなど。

 

補足

個人的には精神医学、臨床心理学は早めに一度勉強しておくことがオススメです。

 

ここはなぜか20点くらい出題されて配点が高く、出題パターンも限られています。
しろくま

 

早いうちから理解していると、その後の模試や過去問を受けるたびに理解力が上がり、選択肢を変えられても対応できます。

 

最後まで放っておくと模試で点を取り損ねて結果が出にくいだけでなく、わからない問題も増えてメンタルが低下しがちです。

 

一度通しておくと模試のたびに効率よく覚えることができるので、後々を考えて早めに勉強しておくといいですね。

 

 

国家試験で落ちる人の勉強のやり方と正しい対策を下記にまとめています。

 

落ちる人のやり方を避けることが、合格への近道なので参考にしてみてください。

 

理学療法士国家試験に落ちる人の特徴【正しく勉強して1回で合格する】

続きを見る

 

終わりに

国家試験では正しい選択肢を選んでいても、不安から選択肢を変えてしまって点数を取りこぼす人が多いです。

 

模試や過去問では点数が取れていても、勝負所で弱い人がこれです。

 

こればっかりは自分に自信を持って選択肢を選ぶしかないので、過去問をたくさんこなして場数を踏むしかありません。

 

今回は3周目までの流れをご紹介しましたが、時間がある方は4周目、さらには他の問題集や過去問で知識を確認しましょう。

 

ひたすら問題をこなしていくと、選択肢の小さな間違いにも気付きやすくなります。

 

プレッシャーに弱い人はとことん問題数をこなして理解と暗記を深めてください。

 

問題数をこなすほど、問題を解くスピードも早まるので、試験時間だけでなく心の余裕にもなります。

 

勉強は大変ですが「周りを気にしすぎず自分のペース」で頑張ってくださいね。

 

国試の勉強では無駄な問題集や参考書に手を出しがちですよね。

 

本当に使用すべき問題集や参考書を下記にまとめているので、参考にしてみてください。

 

【理学療法士国家試験262点がオススメ】合格するための問題集と参考書

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  • この記事を書いた人

しろくま

▶︎内部障害認定理学療法士/総合病院勤務 ▶︎バスケ部トレーナーとして栄養、トレーニングも指導中 ▶︎筋トレ、ドライブが好きな26歳 ▶︎最高体重85kg→65kgまでダイエット成功 ▶︎筋トレ、栄養、サプリメント、ダイエットなど体の専門家として情報を発信していきます ▶︎愛犬と生活しています

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