
このような悩みを解決していきます。
本記事の信憑性
認定理学療法士。医歯薬模試全国1位、三輪模試全国4位。国家試験にも262点で合格しました。
理学療法士国家試験の勉強は、問題集や参考書がいっぱいあるのでどれを使うべきか迷いますよね。
試験分野はかなり広いのに、臨床実習もあるので勉強できる時間は限られます。
適切な問題集で過去問と解説を利用し、要点を理解してから参考書を読む方が何倍も効率よく勉強でき、点数もかなり上がります。

私は非効率的で無駄なことが大嫌いなので、本記事では合格するために最も効率的でおすすめの問題集や参考書のみをまとめていきます。
短期間で結果を出し、余裕を持って試験に望む準備をしましょう。
重要なものから順番に、さっそくご紹介していきます。
目次
①クエスチョンバンク(共通)
これは、一番重要な問題集です。
クエバンは国試の勉強には欠かせないので、利用を絶対におすすめします。
約10年分の過去問を分野別にまとめてあり、全ての基礎分野の要点を理解することができます。
ポイント
要点がまとめてあり、解説もイラストや説明文が豊富でわかりやすいので、文字ばかりの問題集や過去問よりも勉強しやすいです。
クエバンが重要な理由①
国家試験では、過去問からの出題は6割、残りは新しい分野やこれまで出題がなかったところを含めて、ひねった問題が出されると言われています。
クエバンで過去問を理解すれば6割は取れるので、とりあえず国家試験は合格できます。
これをメインに勉強し、わからないところや詳しいところを参考書で確認しながら進めると、残りの4割にも対応できます。
繰り返しますが、国試の勉強ではクエバンが絶対におすすめです。

クエバンが重要な理由②
共通問題は、解剖学や運動学、生理学だけでなく内科学や病理学などの基礎全般が勉強できます。
解剖運動生理は、試験に60〜70点分出題されるだけでなく、勉強の基礎として理解している必要があります。
他の分野はひねった問題や新しい問題を出しやすく間違えやすいので、ここで6割以上取れていないと合格は難しいです。
そもそも基礎を理解していないと、その他の応用問題や実地問題の理解もしづらく、試験で対応できません。
試験勉強で最も重要な分野ですが、参考書だと範囲が広すぎてとても要点を理解する時間は足りません。
クエバンでは出題されやすい要点がまとめてあるので、そこを理解するだけでかなり点数が上がり基礎が出来上がります。
基礎ができていると応用分野の理解が進むので、その後の点数の伸びがかなり違いますよ。

まずは共通問題から勉強して、効率的に試験対策を行いましょう。
②クエスチョンバンク(専門)
共通問題を解き終えた後は、専門問題を解きましょう。
共通で基礎を一通り勉強していると、初めから専門に取り組むよりかなり理解しやすくなっています。
ポイント
専門問題はROMやMMTなどの評価や、中枢や内科疾患など、実地や応用問題を勉強できることが特徴です。
国家試験では280点のうち、合計120点分が実地問題になりますが、専門問題では主にここを学ぶことができます。
かなり配点が大きいですよね、絶対に取りこぼせません。

参考書だけでは出題される要点だけを勉強しづらく効率が悪いです。
応用領域は難しく、範囲も広くて理解に時間がかかるので、クエバンを使って要点を抑えながら勉強しましょう。
国家試験で不合格になりやすい人の特徴と、合格する人のやり方をまとめています。
絶対合格したい、気になる方はこの記事も参考にしてみてください。
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理学療法士国家試験に落ちる人の特徴【正しく勉強して1回で合格する】
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③病気が見える(脳・神経)
こちらは参考書の王道です。
病気が見えるシリーズは、国家試験の勉強ではクエバンの補助として強くオススメします。
ポイント
中枢疾患や神経筋疾患について、イラストが豊富で見やすく、特徴がわかりやすくまとめられています。
どうしても脳・神経領域は難しくて範囲も広いので、点数が取りづらいという人が多いです。
神経難病は特徴が似ているので、試験でも上手にひねって出されやすいです。
実地問題を含めて30〜40点分は脳・神経領域から出題されるので、取りこぼさないようにする必要があります。
病気が見えるではイラストがあり、要点もわかりやすくまとめてあるので、疾患それぞれの特徴を覚えやすいです。
クエバンでは脳・神経疾患について足りないところもあるので、そこを補うためにも利用をオススメします。
④病気が見える(呼吸器、循環器、整形外科)
病気が見えるシリーズは全て使いやすくオススメですが、呼吸器・循環器・整形外科の参考書もかなり使用しやすいです。
心電図や呼吸器機能検査、心臓・呼吸器疾患も実地問題が絶対に出題されるので、理解しておく必要あります。
整形外科も疾患の数が多く、特徴が出題されやすいのでイラストを見ながら覚えるのが手っ取り早いです。


そういった方に向けて、実際に使用して、国家試験や過去問を解いて感じた感想から優先度をまとめます。
- 整形外科
- 循環器
- 呼吸器
どれか1冊という方はぜひ参考にしてみてください。
点数が低かったり苦手な分野があると思うので、自分が苦手な分野を選んで購入してみてもいいかもしれません。
参考
この3つは国家試験だけでなく、臨床で働き始めてからも使用することが多いので、後々を考えても持っておくことがオススメです。
病気が見える:整形外科
その他シリーズは必要?
その他の血液、糖尿病・代謝などは、持っていなくても正直問題ないです。


不必要な本を買うのは、金銭的にも時間的にも無駄ですからね。
病気が見えるシリーズは必要なものだけ購入しましょう。
病気が見える:循環器
⑤国試の達人
こちらは、クエバンの次に人気と言われる国試勉強資料になります。
クエバンがあればこれは必要ないかな…というのが正直な感想です。
国試の達人がおすすめの人
- クエバンを一通り解き終えた
- さらに知識を深くしたい
- より広い分野の対応力をつけたい
こういった方にはオススメです。
クエバンで要点を身につけられるので、クエバン+参考書で勉強が最も効率がいいです。
他の勉強資料を使用するとさらに知識が深められるので、国試の達人を利用することで点数がアップしやすいです。
余裕のある方は利用してみましょう。
他にオススメの勉強資料
クエバンと一緒に使用すると、より勉強効率を高めてくれる参考書をまとめます。
- 標準理学療法学(解剖・生理・病理・内科)
- 基礎運動学
- 理学療法評価学テキスト
これらは授業で使用すると思いますが、一緒に利用することがオススメです。
クエバンを解いて解説を確認→足りない内容と出題内容をこれらで確認して復習という流れで行うと、一回問題を解くだけでかなり暗記できます。
時間がないという方は、とりあえず一通りクエバンを解いて解説を確認して進めていきます。
その後、もう一周するときに足りない内容を参考書で確認しましょう。
次に同じような問題を解く時も解きやすくなりますし、問題への対応力が全然違ってきますよ。
まとめ
理学療法国家試験で使用すべき問題集、参考書をまとめました。
最もオススメなのはクエバンですが、一緒に参考書を利用することで効率的に勉強することができます。
クエバンだけで勉強しても点数は伸びますが、参考書を利用することで点数の伸びが本当に違ってきます。
点数を上げて安心して国家試験に臨みたい、周りに差をつけたい、周りに追いつきたい方はぜひ参考書も使用しましょう。
国家試験は勉強時間が少なく大変ですが、クエバンをやり込んで落ち着いて受験できれば絶対に合格します。
大変でしょうが、これから少しずつ頑張ってください。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。